東京国際クリニック / 歯科
ライフスタイル
LIFE STYLE
LIFESTYLE INTERVIEW
vol.02
歯が不健康だと
生活すべてが狂ってしまう
「歯に対する知識が深まったことで、
意識も変わった」
- 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン
- 代表取締役社長ダニー・リスバーグ様
取材・文 森本裕美 取材日 2014年5月
「ヘルスケア」「ライティング」「コンシューマーライフスタイル」という3つの部門を柱として、「innovation」を起こし続けるフィリップス。今回は、そんなフィリップスの日本法人で、代表取締役社長を務めるダニー・リスバーグ氏にインタビュー。革新的な音波式電動歯ブラシ「ソニッケアー」を展開するなど、もともと歯に対する知識が深いリスバーグ氏ですが、「デンタルドック」との出会いで、意識に変化が生じたそう。
経営者の意識をも改革する、歯科ドックとは? 歯とは…? その全貌に迫ります。
ダニー・リスバーグ様
1999年にレスピロニクス(現フィリップス・レスピロニクス)に入社後、アジア太平洋部門セールス兼マーケティング副社長、アジア太平洋部門副社長兼中国ゼネラルマネージャーなどの要職を歴任し、2010年より、株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパンの社長に就任。趣味は釣りと、愛犬と遊ぶこと。
歯ブラシは、車と同じ
- ダニー・リスバーグ様
-
もちろん、私は以前から弊社の電動歯ブラシである「ソニッケアー」を愛用していますし、製品には絶対の自信を持っています。しかし、清水先生のところで、「歯科ドック」を受けてから、歯ブラシというのは、車と同じだと感じたのです。
それはどういうことでしょうか?
- ダニー・リスバーグ様
-
性能を引き出せるかどうかは、使い手の力量によるということです。レーシングカーのように、性能がよい車を乗りこなせるのは、高い技術を備えたレーサーだからこそです。私にはとても運転できません(笑)。
それと同じように、歯ブラシも、どんなに優れた機能があろうと、正しく使いこなさなくては、高い効果は得られないということが分かったのです。
それを、「デンタルドック」を受けて感じられたんですね?
- ダニー・リスバーグ様
-
はい。ビジネス上のお付き合いがご縁でデンタルドックを受けさせていただきました。その結果、メンテナンスも受けることになったのですが、正直、自分自身の歯に対する意識は不足していたと感じました。
例えばどんなことですか?
- ダニー・リスバーグ様
-
ソニッケアーは、電動歯ブラシだけでなく歯間も洗浄できるものなど、お客様のニーズに応えるため多彩なラインアップをご用意しています。しかし、私は気に入った同一のものを常に使用しており、シーンに応じて使い分けるということが出来ていませんでした。歯や歯茎について知識を深めるにつれて、それではせっかくのラインナップを活かしきれていないということを痛感したのです。
なるほど。他にも何かありますか?
- ダニー・リスバーグ様
-
はい。デンタルドックを受けるまで、そもそも私は自分の歯に不具合を感じていませんでした。しかし、受けてみると、軽度の歯周病だと判明したのです。毎日きちんと、歯磨きをしていたにも関わらず…です。今思えば、きちんと磨いている“つもり”なだけだったんですけどね。弊社は、ヘルスケア事業に力を注いでいることもあり、体の大切さは重々承知しているつもりでした。しかし、当時の私は、歯を、体の一部としか思っていなかったんです。
どういう意味でしょうか?
- ダニー・リスバーグ様
-
私は、歯磨きとは、文字通り歯を磨くことだと思っていました。大切なのは、歯なのだと。だから、虫歯がなければ歯医者にも行かないし、行く必要性も感じていませんでした。しかし、東京国際クリニックさんに通い始めてから、歯はもちろん、歯茎の大切さを改めて知ったのです。そのことを、毎回とても丁寧に教えていただきました。自分の中で歯に対する意識が変わった瞬間でした。
時間を守ることは、信頼関係の基盤
東京国際クリニックでは、具体的にどのような治療をされたのですか?
- ダニー・リスバーグ様
-
歯周病治療やホワイトニング、セラミック治療などを行いました。あと、ブラッシングの仕方を徹底して教わりました。ブラッシングは、歯の汚れをとることはもちろん、歯茎を健康に保つためにも非常に重要です。今では、本当に大切なことを教えてもらったと思っています。
過去に通われていた歯科医院では、そのような指導はなかったのでしょうか?
- ダニー・リスバーグ様
-
今まで出会った歯医者の多くは、「チェック→治療→3か月後にチェック…」という流れが一般的で、ただただ、私は受け身でした。しかも、こちらは予約時間通りに行っているのに、30分~1時間待たされることも多々ありました。その結果、待たされる時間がもったいないので次第に足が遠のいてしまいました。しかし、東京国際クリニックさんは、アポイントの時間をしっかり守ってくださる。これは私にとって非常に大きなことでした。仕事もそうですが、お互いがしっかりとコミットメントすることで信頼関係が築けますよね。だから私も約束通りきちんと通い、指導された歯磨きも頑張ろうと思えたのです。
知識がないと、
意識がない
歯に対する意識が変わられたことで、お仕事にも何か影響はありましたか?
- ダニー・リスバーグ様
-
弊社は在宅医療の事業も展開しており、肺にトラブルを抱えた方をサポートする機器も開発しています。歯を磨かないと当然、口の中が汚くなりますよね。そうすると、肺の状態もさらに悪化してしまうのです。
と言いますと?
- ダニー・リスバーグ様
-
おなかの中にいる菌が口のほうへ上ってきた場合、通常は、唾液を飲みこむことで元に戻します。しかし、肺の調子が悪い人は、それがうまくできず、肺に菌が入り込んでしまうのです。その際、口の中が汚いとさらに多くの菌が肺に入ることになります。つまり、口腔内を清潔に保っておかないと全身に影響が及んでしまうのです。ですから、ソニッケアーと他の医療機器を合わせて使うことで、患者様の健康をより守りやすくなるのではと思い、現在、思案を重ねているところです。
肺が悪い方はもちろん、歯周病菌は健康な体も蝕んでしまいますよね。
- ダニー・リスバーグ様
-
そうですね。デンタルドックで、私の口の中にいる歯周病菌を見たときは衝撃的でした。あれが全身をめぐってしまうなんて恐ろしいですね。歯周病菌に歯茎を侵されて、歯が抜けてしまったら、いくら虫歯がなくても意味がないですからね。知識がないと意識は生まれないのだと感じています。だからこそデンタルドックは本当におすすめです。私が受診したのをきっかけに、実は妻もデンタルドックを受け、今では夫婦でお世話になっています(笑)
仕事のために、
オフも大切にする
さて、話は変わりますが、多忙を極めるリスバーグさんのリフレッシュ法を教えてください。
- ダニー・リスバーグ様
-
私は、周りが止めないと24時間働けてしまうほど、仕事が大好きなんです。しかし、オーバーワークは、判断力を鈍らせるので意識して休息をとるようにしています。家でも本当は仕事をしたいのをこらえて、犬と遊んでいます。
犬種はなんですか?
- ダニー・リスバーグ様
-
イタリアン・グレーハウンドというレース用の犬です。3匹飼っています。犬は気持ちを与えた分、きちんと返してくれますよね。彼らと遊んでいると、とても癒されます。週末には、犬を飼っている仲間たちと千葉の別荘でドッグランを楽しんだり、窯でピザを焼いて食べたり、のんびりした時間を過ごしています。
他にも、ご趣味はあるんですか?
- ダニー・リスバーグ様
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川釣りも好きです。高尾山の近くや日光に行って、マスやヤマメを釣っています。車も好きなので、自分でドライブして行けるのが楽しいですね。運転中は他のことを考えると危ないので、運転だけに集中できるのもリフレッシュにつながっています。
そうして、あえてオンオフをきっちり分けることで、仕事の効率も高まるんですね。
- ダニー・リスバーグ様
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そうですね。仕事はどれも大変です。どうせ頑張るなら、医療で人の役に立ちたいと思い、これまでやってきました。会社の規模が拡大し、社員が増えるほど、仕事がどんどん楽しくなっています。色々な人間と付き合えますからね。そして会社には、社員にチャンスを与える責任があります。そのためには、風通しがよくなくてはなりません。ですから、隔週で「ダニー’s ドーナツクラブ」というものを社内で開いているんです。
ダニー’s ドーナツクラブですか?
- ダニー・リスバーグ様
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はい。朝、担当の社員たちと40~50個のドーナツとコーヒーを5階の食堂に用意するんです。そこへ、参加したい人が自由に集まりフランクに話をしていくという会です。社員が考えていることをヒアリングできる場でもありますし、誰もが私に意見を言いやすい環境を作っています。
しかし、ドーナツは食べ過ぎると虫歯になりそうですね(笑)
社長にとって歯とはどのようなものですか?
- ダニー・リスバーグ様
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そうですね(笑)。歯は、楽しく食べるためにも、話すためにも、見た目を美しく保つためにも大切な存在です。たくさんの重要さが詰まっており、歯がないと普段の生活が180度変わってしまいます。これからも、自分の生活や健康を守るため、歯を大切にしていこうと思います。