2024.01.23
歯がボロボロで恥ずかしい・・・重度の歯周病・むし歯でお悩みの方へ
歯がボロボロでお悩みの方へ
歯周病やむし歯にかかっているのに治療を受けず、そのまま放置してしまう方は少なくありません。その結果、症状が悪化して、気付いたら「歯がボロボロ」という方も多くいます。
歯がボロボロになってしまうと「もう元には戻らない・・・」とあきらめてしまう方もいますが、手遅れということはありません。歯科医療は日々進化しており、歯がボロボロになってしまっても機能と見た目を回復できる手立てはあります。一人で悩みを抱えず、お早めに歯科医院を受診しましょう。
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歯医者に行かなければ治らない!
「面倒だから」「時間がないから」といった理由で歯医者に行くのを後回しにしていると、むし歯や歯周病が進行して、いつの間にか歯がボロボロになってしまいます。歯がボロボロになってしまうと、また別の理由で歯医者に行くのが嫌になってしまいます。特に以下の3点を気にしている患者さんは多いかもしれません。
■恥ずかしいから
ボロボロになった歯を歯医者さんに見せるのが恥ずかしいという方がいらっしゃいます。お気持ちは分かりますが、よく考えてみてください。そもそも歯医者は、むし歯や歯周病の方がたくさん訪れる場所。ドクターにとっては、ボロボロになった歯を目にするのは当たり前のことです。恥ずかしさを気にする必要はありません。
■治療費が高そうだから
一般的に、むし歯や歯周病の症状がひどいほど、治療費も高くなりがちです。治療費を心配するお気持ちは分かりますが、歯科医院が患者さまの承諾を得ずに高額な治療を始めることはありません。治療を始める前に、保険か自費かといった治療方針に加えて、費用の目安も示してくれますのでご安心ください。治療費を聞いて高額だと感じる場合でも、デンタルローンが使える歯科医院もありますし、一定の条件を満たせは医療費控除も適用になります。あなたが考えているほどの負担にならないこともありますので、まずは一度、相談してみることが大切です。
■痛い治療が嫌だから
むし歯も歯周病も症状が重症化するほど、大がかりな治療が必要になるため、痛みを心配する方もいらっしゃいます。しかし、近年は麻酔技術の進歩によって、多くの医院で痛みの少ない治療を受けられるようになっています。歯周病で外科治療をする場合やインプラント治療をする場合などは、静脈内鎮静法という麻酔で眠ったような状態にして恐怖心や不安を軽減することもできます。「歯科治療=痛い」はもう古いイメージです。痛みが苦手な方は、「無痛治療」に力を入れている歯科医院に相談してみましょう。
まとめ
ボロボロになってしまった歯は、そのまま放置していても悪化するだけ。早めに治療を受けるべきです。
意を決して歯科医院を受診したとき、いちばん大切なのは「途中で通院をやめること」です。「痛みがなくなったから」「出血がなくなったから」「噛めるようになったから」といった理由で勝手に通院をやめてしまう人がいますが、完治していないケースは多々あります。ドクターの指示に従って完治するまで通院するのは当然のこと、完治した後も再発を防ぐため定期的にメンテナンスを受けることが重要です。二度と歯の健康を失わないよう、日々のブラッシングとメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
監修者情報
公開日:2020年1月31日
更新日:2024年1月23日
清水智幸(しみずともゆき)
東京国際クリニック/歯科 院長
歯学博士。日本歯科大学卒業後、近代歯周病学の生みの親であるスウェーデン王立イエテボリ大学ヤン・リンデ名誉教授と日本における歯周病学の第一人者 奥羽大歯学部歯周病科 岡本浩教授に師事し、ヨーロッパで確立された世界基準の歯周病治療の実践と予防歯科の普及に努める。歯周病治療・歯周外科の症例数は10,000症例以上。歯周病治療以外にも、インプラントに生じるトラブル(インプラント周囲炎治療)に取り組み、世界シェアNo.1のインプラントメーカー ストローマン社が開催するセミナーの講師を務めるなど、歯科医師の育成にも力を入れている。
・日本歯周病学会 認定医
・日本臨床歯周病学会 認定医
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